シテ方金春流能楽師 中野由佳子
1981年鹿児島市生まれ。26歳で初鑑賞した能に感銘を受け稽古を始める。80世金春安明及び富山禮子に師事。公益社団法人能楽協会会員。公益社団法人金春円満井会会員。2015年「清経」にて初シテ。これまでに「乱」「獅子」を披く。2017年には『第42回鹿児島市春の新人賞』を受賞。翌年「野ノ会」を発足し、鹿児島と横浜に稽古場を開く。
能は14世紀後半に観阿弥、世阿弥親子により大成されたと伝えられています。その頃よりあまり形を変えずに現在まで継承されてきました。
能の演目の多くは古典文学や伝説を題材に、神や鬼、この世に思いを残した人物の霊、草木の精などを主人公とします。
三間四方の本舞台と橋掛りからなる能舞台で主に演じられます。
能というと豪華な衣装をつけて、たくさんの人が舞台に出ていて、一般の人が簡単に稽古を始められないイメージがあります。能の演奏形式は様々あります。稽古では謡だけを無伴奏で謡う「素謡(すうたい)」と、能一曲の中の見せどころを地謡(じうたい)によって舞う「仕舞(しまい)」をします。腹から謡うことは気分を爽快にし、折り目正しく舞うことで体幹が鍛えられます。謡の節や舞の型について、初めは何が何だかよくわからなくても、そのうちに色々な発見があり面白くなっていくと思います。私の先生が90歳のとき、謡の稽古中に「いま気がついたことがある」と教えて下さいました。そのくらい深い芸能なので、飽きることはないのでしょう。
稽古で必要なものは扇と足袋と教本です。舞台上では袴姿ですが、稽古の時は洋服で構いません。年1、2回発表会を行います。袴や着物は貸し出しもできます。舞台でしか得れないことは勿論ありますが、発表会へのご参加は自由です。それぞれのペースで、能の面白さや楽しさを一緒に味わいましょう。
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<稽古案内>
<稽古場所> 鹿児島、横浜
場所・日時はご相談させていただきます。
<講座について>
幼稚園、小・中・高校の教育機関などで、能の講座や体験会を行います。
内容はご希望に応じてご提案させていただきます。